耳が原因? めまい、耳鳴り 予防・改善方法 (2/2) [健康]
耳が原因の「耳鳴り」とは
60代以上の3割に見られるという「めまい」。
一度起きると何度も繰り返してしまうことが多く、
その恐怖から日常生活に悪影響を及ぼすことも
少なくないようです。
また、「耳鳴り」もひどくなると眠れなくなるなど、
日常生活に影響を及ぼし健康を害する恐れがあると
いいます。
今回は、耳が原因で起こる「めまい」と「耳鳴り」を
徹底リサーチし、原因や改善法を専門医から
伺いました。
(2/2)
5.耳鳴りが起こる原因
先生によると、
静かな所に行って「キーン」と感じる耳鳴りは、
病気ではないとのことです。
ただし、耳鳴りが続くときは注意が必要な場合も
あるそうです。
耳鳴りが長引くと、睡眠の妨げになったり、
うつ病などさまざまな不調につながったりする恐れも
あるので、症状が長引く場合はきちんと診察を受けましょう。
<高い音の耳鳴りが続く場合>
高い音の耳鳴りが続く場合は、
聞こえが悪くなっていることが考えられるそうです。
そもそも、内耳にある蝸牛の中には、
有毛細胞という毛のような細胞があり、
これが音の振動を電気信号に変えています。
しかし、有毛細胞は、加齢などで
高音を感じる蝸牛の外側の部分から失われていくため、
聞こえにくくなっていくのだとか。
すると、脳は送られてこない電気信号を受け取ろうと
過剰に活性化。
その結果、聞こえなくなった高い音を脳が作り出し、
耳鳴りが起きてしまうそうです。
<低い音の耳鳴りが続く場合>
ゴーといった低音の耳鳴りが続く場合は、
有毛細胞の問題ではなく、耳垢で耳の穴が塞がれ
蝸牛に音の振動が届きにくくなっている場合や、
内耳全体がむくんで音の振動が伝わりにくくなる
メニエール病などの原因が考えられるそうです。
<脈拍のような耳鳴りがする場合>
ドクッドクッという脈拍のような音がする耳鳴りの場合は、
耳の奥に腫瘍があったり、脳の中に動脈瘤が
見つかったりする場合があるそうです。
6.耳鳴りを予防・改善する方法
<音響療法>
耳鳴りよりも小さな音量で、水が流れる音などを
スピーカーから流すと、耳鳴りの音が目立たなくなるそうです。
これを「音響療法」といいます。
音を流している間は、耳鳴りが気にならなくなるため
なるべく長時間聞くようにすると良いのだとか。
また、眠る時にも音を流すことで耳鳴りが気にならず、
寝付きやすくなるそうです。
<サウンドジェネレーター・耳鳴り順応療法>
サウンドジェネレーターは、耳鳴りのための専用機器。
補聴器のような形をしており、
音響療法で使う音が常に流れるようになっているそうです。
また、サウンドジェネレーターなどを使った音響療法を繰り返し、
徐々に耳鳴りの音を意識しないようにする
「耳鳴り順応療法」という治療法もあるので、
気になる方は一度耳鼻咽喉科で相談してみてください。
☆耳鳴りを予防するには難聴を防ぐことが大切
先生によると、
難聴を防ぐことが耳鳴りの予防になるとのこと。
その1つとして、大きな音を聞かないことが大切だそうです。
例えば、混んでいる電車など騒音が大きいところで
イヤホンを使うと、イヤホンの音量が大きくなりすぎてしまいます。
そのため、周りの騒音を打ち消すノイズキャンセリング機能の
イヤホンを使うと、
音が大きくなりすぎてしまうのを防ぐことができるそうです。
イヤホンの使い方、注意しましょう!
60代以上の3割に見られるという「めまい」。
一度起きると何度も繰り返してしまうことが多く、
その恐怖から日常生活に悪影響を及ぼすことも
少なくないようです。
また、「耳鳴り」もひどくなると眠れなくなるなど、
日常生活に影響を及ぼし健康を害する恐れがあると
いいます。
今回は、耳が原因で起こる「めまい」と「耳鳴り」を
徹底リサーチし、原因や改善法を専門医から
伺いました。
(2/2)
5.耳鳴りが起こる原因
先生によると、
静かな所に行って「キーン」と感じる耳鳴りは、
病気ではないとのことです。
ただし、耳鳴りが続くときは注意が必要な場合も
あるそうです。
耳鳴りが長引くと、睡眠の妨げになったり、
うつ病などさまざまな不調につながったりする恐れも
あるので、症状が長引く場合はきちんと診察を受けましょう。
<高い音の耳鳴りが続く場合>
高い音の耳鳴りが続く場合は、
聞こえが悪くなっていることが考えられるそうです。
そもそも、内耳にある蝸牛の中には、
有毛細胞という毛のような細胞があり、
これが音の振動を電気信号に変えています。
しかし、有毛細胞は、加齢などで
高音を感じる蝸牛の外側の部分から失われていくため、
聞こえにくくなっていくのだとか。
すると、脳は送られてこない電気信号を受け取ろうと
過剰に活性化。
その結果、聞こえなくなった高い音を脳が作り出し、
耳鳴りが起きてしまうそうです。
<低い音の耳鳴りが続く場合>
ゴーといった低音の耳鳴りが続く場合は、
有毛細胞の問題ではなく、耳垢で耳の穴が塞がれ
蝸牛に音の振動が届きにくくなっている場合や、
内耳全体がむくんで音の振動が伝わりにくくなる
メニエール病などの原因が考えられるそうです。
<脈拍のような耳鳴りがする場合>
ドクッドクッという脈拍のような音がする耳鳴りの場合は、
耳の奥に腫瘍があったり、脳の中に動脈瘤が
見つかったりする場合があるそうです。
6.耳鳴りを予防・改善する方法
<音響療法>
耳鳴りよりも小さな音量で、水が流れる音などを
スピーカーから流すと、耳鳴りの音が目立たなくなるそうです。
これを「音響療法」といいます。
音を流している間は、耳鳴りが気にならなくなるため
なるべく長時間聞くようにすると良いのだとか。
また、眠る時にも音を流すことで耳鳴りが気にならず、
寝付きやすくなるそうです。
<サウンドジェネレーター・耳鳴り順応療法>
サウンドジェネレーターは、耳鳴りのための専用機器。
補聴器のような形をしており、
音響療法で使う音が常に流れるようになっているそうです。
また、サウンドジェネレーターなどを使った音響療法を繰り返し、
徐々に耳鳴りの音を意識しないようにする
「耳鳴り順応療法」という治療法もあるので、
気になる方は一度耳鼻咽喉科で相談してみてください。
☆耳鳴りを予防するには難聴を防ぐことが大切
先生によると、
難聴を防ぐことが耳鳴りの予防になるとのこと。
その1つとして、大きな音を聞かないことが大切だそうです。
例えば、混んでいる電車など騒音が大きいところで
イヤホンを使うと、イヤホンの音量が大きくなりすぎてしまいます。
そのため、周りの騒音を打ち消すノイズキャンセリング機能の
イヤホンを使うと、
音が大きくなりすぎてしまうのを防ぐことができるそうです。
イヤホンの使い方、注意しましょう!
耳が原因? めまい、耳鳴り 改善体操 (1/2) [健康]
耳が原因の「めまい」とは
60代以上の3割に見られるという「めまい」。
一度起きると何度も繰り返してしまうことが多く、
その恐怖から日常生活に悪影響を及ぼすことも
少なくないようです。
また、「耳鳴り」もひどくなると眠れなくなるなど、
日常生活に影響を及ぼし健康を害する恐れがあると
いいます。
今回は、耳が原因で起こる「めまい」と「耳鳴り」を
徹底リサーチし、原因や改善法を専門医から
伺いました。
1.耳の基礎知識
耳の穴からすぐの場所を外耳道といい、
その奥に内耳があります。
内耳は、カタツムリのような「蝸牛」と
半円形の3つの管がある「三半規管」、
そしてその間にある「耳石器」。
この3つの器官から成っています。
<内耳の器官と役割>
①蝸牛
蝸牛は耳で拾った音を電気信号に変える場所。
この働きにより、脳は音を認識することが出来ます。
②三半規管
三半規管は、リンパ液という体液で満たされており、
頭を動かした時リンパ液も動きます。
このリンパ液の動きによって、頭をどの方向に向けているのか
脳で理解しているそうです。
③耳石器
耳石器は、ゼリー状の物質の上に耳石と呼ばれる石が
無数に乗っている、ちょっと不思議な構造をしています。
身体を傾けるとゼリー状の物質も傾き、
耳石の位置が変わることで脳が身体の傾きを
感知しているそうです。
2.良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症とは、
めまい患者のおよそ4割を占める最も多い病気。
耳石は耳石器から剥がれることがあり、
それが三半規管に入ると頭を動かしていなくても
リンパ液が動かされてしまいます。
すると、リンパ液の動きで脳では頭を動かしていると認識。
実際の頭の位置と脳の認識にズレが起きるため、
めまいになってしまうそうです。
先生によると、
三半規管に入ってしまった耳石は、
三半規管から排出されたり細かくなったりして、
通常2週間~1か月ほどでなくなっていくそうです。
<耳石が剥がれる原因>
先生によると、耳石が剥がれる原因の1つが
「骨粗しょう症」。
耳石の主な成分はカルシウムなので、
骨粗しょう症になると骨だけでなく
耳石もモロくなってしまい、
耳石器から剥がれ三半規管に入りやすくなって
しまうそうです。
骨粗しょう症患者の約7割は女性なので、
良性発作性頭位めまい症の患者の多くも女性だそうです。
また、頭部への強い衝撃も耳石が剥がれる原因となり、
めまいにつながってしまうとのことです。
先生によると、
良性発作性頭位めまい症の場合は、
目の動きを見ることで診断できるそうなので、
きちんと診察を受けて原因を突き止めましょう。
<女性に多い理由は?>
女性は、40代以降になると急速に女性ホルモンの
一種であるエストロゲンの分泌が減ってしまいます。
エストロゲンにはカルシウムを吸収する作用があるので、
減少するとカルシウムをうまく吸収できなくなり、
骨粗しょう症が進むことで耳石が剥がれやすくなるそうです。
3.寝返り体操
先生オススメの
「寝返り体操」をご紹介します。
寝返り体操を行うことで、耳石が動いて三半規管から出たり、
耳石自体が細かくなったりするので、
めまいを通常より早く改善する効果が期待できるそうです。
<寝返り体操>
①仰向けに寝て 右に身体を向け10秒そのまま
②正面を向いて10秒そのまま
③左に身体を向け10秒そのまま
④正面を向いて10秒そのまま
⑤上記を朝晩10往復繰り返す
4.耳石以外の「めまい」の原因
<脳出血、脳梗塞>
めまいと同時に、顔や手足のしびれ、ろれつが 回らないといった症状がある場合は、
脳出血や脳梗塞の可能性があるので、
すぐに病院へ行ってください。
<メニエール病>
メニエール病は、内耳全体がリンパ液によって
水ぶくれになってしまう状態。
激しいめまい・難聴・耳鳴り・耳が詰まった感じなど、
さまざまな症状が同時に起こり、何度も
繰り返す病気だそうです。
先生によると、
メニエール病はストレスと関係しているので、
ストレスを避けたり、解消したり、睡眠を十分に
とって生活習慣などを改善することで、
病気の改善や予防効果が期待できるそうです。
(2/2へ)
60代以上の3割に見られるという「めまい」。
一度起きると何度も繰り返してしまうことが多く、
その恐怖から日常生活に悪影響を及ぼすことも
少なくないようです。
また、「耳鳴り」もひどくなると眠れなくなるなど、
日常生活に影響を及ぼし健康を害する恐れがあると
いいます。
今回は、耳が原因で起こる「めまい」と「耳鳴り」を
徹底リサーチし、原因や改善法を専門医から
伺いました。
1.耳の基礎知識
耳の穴からすぐの場所を外耳道といい、
その奥に内耳があります。
内耳は、カタツムリのような「蝸牛」と
半円形の3つの管がある「三半規管」、
そしてその間にある「耳石器」。
この3つの器官から成っています。
<内耳の器官と役割>
①蝸牛
蝸牛は耳で拾った音を電気信号に変える場所。
この働きにより、脳は音を認識することが出来ます。
②三半規管
三半規管は、リンパ液という体液で満たされており、
頭を動かした時リンパ液も動きます。
このリンパ液の動きによって、頭をどの方向に向けているのか
脳で理解しているそうです。
③耳石器
耳石器は、ゼリー状の物質の上に耳石と呼ばれる石が
無数に乗っている、ちょっと不思議な構造をしています。
身体を傾けるとゼリー状の物質も傾き、
耳石の位置が変わることで脳が身体の傾きを
感知しているそうです。
2.良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症とは、
めまい患者のおよそ4割を占める最も多い病気。
耳石は耳石器から剥がれることがあり、
それが三半規管に入ると頭を動かしていなくても
リンパ液が動かされてしまいます。
すると、リンパ液の動きで脳では頭を動かしていると認識。
実際の頭の位置と脳の認識にズレが起きるため、
めまいになってしまうそうです。
先生によると、
三半規管に入ってしまった耳石は、
三半規管から排出されたり細かくなったりして、
通常2週間~1か月ほどでなくなっていくそうです。
<耳石が剥がれる原因>
先生によると、耳石が剥がれる原因の1つが
「骨粗しょう症」。
耳石の主な成分はカルシウムなので、
骨粗しょう症になると骨だけでなく
耳石もモロくなってしまい、
耳石器から剥がれ三半規管に入りやすくなって
しまうそうです。
骨粗しょう症患者の約7割は女性なので、
良性発作性頭位めまい症の患者の多くも女性だそうです。
また、頭部への強い衝撃も耳石が剥がれる原因となり、
めまいにつながってしまうとのことです。
先生によると、
良性発作性頭位めまい症の場合は、
目の動きを見ることで診断できるそうなので、
きちんと診察を受けて原因を突き止めましょう。
<女性に多い理由は?>
女性は、40代以降になると急速に女性ホルモンの
一種であるエストロゲンの分泌が減ってしまいます。
エストロゲンにはカルシウムを吸収する作用があるので、
減少するとカルシウムをうまく吸収できなくなり、
骨粗しょう症が進むことで耳石が剥がれやすくなるそうです。
3.寝返り体操
先生オススメの
「寝返り体操」をご紹介します。
寝返り体操を行うことで、耳石が動いて三半規管から出たり、
耳石自体が細かくなったりするので、
めまいを通常より早く改善する効果が期待できるそうです。
<寝返り体操>
①仰向けに寝て 右に身体を向け10秒そのまま
②正面を向いて10秒そのまま
③左に身体を向け10秒そのまま
④正面を向いて10秒そのまま
⑤上記を朝晩10往復繰り返す
4.耳石以外の「めまい」の原因
<脳出血、脳梗塞>
めまいと同時に、顔や手足のしびれ、ろれつが 回らないといった症状がある場合は、
脳出血や脳梗塞の可能性があるので、
すぐに病院へ行ってください。
<メニエール病>
メニエール病は、内耳全体がリンパ液によって
水ぶくれになってしまう状態。
激しいめまい・難聴・耳鳴り・耳が詰まった感じなど、
さまざまな症状が同時に起こり、何度も
繰り返す病気だそうです。
先生によると、
メニエール病はストレスと関係しているので、
ストレスを避けたり、解消したり、睡眠を十分に
とって生活習慣などを改善することで、
病気の改善や予防効果が期待できるそうです。
(2/2へ)